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カテゴリ:ボギー( 4 )

もつ焼き「たかぎ」(阿佐ヶ谷)

阿佐ヶ谷の駅周辺にはパールセンター商店街やスターロード商店街など古くて活気があってかわいい商店街がある。そこからさらに入り組んだ小路を探検すると雰囲気のいい小さな呑み屋がいくつも並んでおり、どの店に飛び込もうかと物色しながら歩くだけで心踊る。

飛びこんだのはカウンター6席ほどのボロいもつ焼き屋。店の前で暇そうにうちわで扇ぎながらどかんと座っている巨漢のパンダみたいなおやじさん。そのなんとも言えない哀愁に惹かれて飛び込んだのだ。

メニューを眺め、とりあえず80円の串焼きメニューを数本頼みビールを飲みながら待つ。出てきたのはレアな焼き加減のかしら、はつ、レバー。どれもでかいし、うまい!レバーは臭みがまるでない。思わず「うまいっすね!」と言うと、それまで仏頂面だった大将がにっこり笑って「ぜんぶ朝シメたものしか出してないから新鮮なんですよ」とのこと。これで80円は安いわー。

店内には神輿の写真がやたら飾らせており、気になったので「お祭り、好きなんですか?」と話を振ってみた。すると目の色がギラッと変わる大将、とにかくお祭りが好きで好きでたまらないらしく、「担ぎ屋」として多い時は年間80本も関東各地のお祭りに呼ばれては神輿を担いでいるらしい。「担ぎ屋」なんていう言葉も初めてきいた。

お祭りの話からはじまり、大将の過去の話まで遡る。このお店をはじめた理由を尋ねると、障がいをもって生まれた息子の将来を懸念して、高校卒業後に親子で働ける場所を作ろうと脱サラしてはじめたのが、この小さなもつ焼き屋ということらしい。しかし、息子の高校卒業を前に離婚してしまい、離れ離れで暮らすことになったので、けっきょく大将ひとりでこの店を続けているという話も切なくてたまらなかった。

もつ焼きの味わいも大将の味わいも深いなぁ。ここ、また必ず呑みに行こうと思う。

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TEXT ボギー




by a9records | 2019-02-19 10:11 | ボギー | Comments(0)

おいちゃんのうどん(防府)

山口の防府という街はいつも閑散としている。駅のある中心街や商店街ですら人がほとんど歩いていない。だけどこの街は私にとってなんだか不思議な魅力があるのだ。変な人や面白い飲食店も多いのもその魅力のひとつに違いない。

防府の魔城ともいえるライブバー「印度洋」での演奏を終え、盛り上がりすぎなテンションのまま共演者やお客さんたちと打ち上げへなだれ込む。噂で聞いた「おいちゃんのうどん」という飲み屋へ。

「おいちゃんのうどん」はウマいフィリピン料理が食べられる店らしい。おいおい、うどん屋じゃないんかい!と当然ツッコミたくなるが、元々は本当にただのうどん屋だったようだ。店主のおいちゃんが料理上手なフィリピン人と結婚した為、うどんとフィリピン料理を両方出してるうちにフィリピン料理のほうが人気になってしまい、今ではフィリピン料理推しのうどん屋になってしまったといういきさつらしい。

店内には色鮮やかなフィリピン料理の写真が張り巡らされており、アジアンテイストというかもはやアジア。メニューを見ても「ガンバス」「ビナゴアン」「ボピス」「レッチェフラン」「ハロハロ」「トロン」「サピンサピン」…どれひとつとして想像がつかない食べ物ばかり!

この店の常連客であるシンイチくん(彼は「コモやん」というカレー屋を経営しており、ここも最高なのでまたの機会に紹介したい)が、あれこれとテキパキ注文してくれたおかげで悩まずにいろんな料理が食べられた。フィリピン料理めちゃくちゃウマイ!かなり辛いがやみつきになるスパイシーさ!ひーひー言いながらビールで流し込む。

せっかくなのでシメにおいちゃんのうどんもオーダー。お店の公式アプリをダウンロードするとうどんが一杯タダになるというので、みんなでダウンロードしてタダうどんをいただく。うわ!うどんもウマい!!柚子の風味が効いた甘めの出汁がシメにぴったり。辛いフィリピン料理でしびれた口の中をさっぱり中和してくれる。

散々飲み食いしたのにワリカンしたらひとり2000円ちょい、安い!また防府にいい店見つけちゃったなぁ。

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TEXT ボギー



by a9records | 2019-01-12 07:53 | ボギー | Comments(0)

おでん十七八(姫路)

姫路に縁ができてからはここ数年わりとライブしに行っているが、いつも「てんじく」という中華屋で打ち上げをするので「てんじく」以外の飲み屋を知らない。

その日はライブ会場に早く着きすぎたこともあり時間を持て余していたので、近くのおでん屋へふらりと飛び込んだ。

カウンター12席ほどの清潔な店内、水前寺清子みたいな髪型でびしっときめた和服の女将さんがひとり。奥に座ってるお客さんは洩れ聞こえる会話の内容から察するとたぶんヤクザ。なんとなくシーンとした店内。メニューや値段表は無い。

女将「何飲みましょ」
ボギー「何がありますか?」
女将「何でもあるよ」
ボギー「じゃあ、芋焼酎のお湯わりを」
女将「ない」

めちゃ怖いとこ入ってもうた…。

値段のわからないおでん屋は怖い。いかにも通がいくようなおでん屋で大根ひとつ500円みたいな店がテレビで紹介されてるの見たことある。きっとここは福岡でいつも食べてるオール100円の屋台おでんじゃないだろう。

女将が「何食べましょ」と急かすので、恐る恐るカウンターのおでん鍋を覗きこむ。見たことないような珍しいおでんの具もあるが怖くて頼めないので、無難なのを6個いただいた。大根、こんにゃく、巾着、牛スジ、餃子巻き、がんも。実はおでんの具で「がんも」が一番好きなのだが、それを言うといつもびっくりされる。なぜ?染み込んだおでんの汁がじゅわっと溢れる「がんも」、ウマくない??

お酒は2杯飲んだが妙に緊張するお店なのでまるで酔えない。ドキドキしながらお勘定してもらったら意外と安かった。たぶんおでん一個150円くらい。びびって損した(笑)。

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TEXT ボギー



by a9records | 2018-12-14 22:52 | ボギー | Comments(0)

【 ボギーの呑み屋のはなし 】

「○○いっぱい」(福岡・親不孝通り)


“安くてもマズイ”じゃダメ、“高くてウマイ”は当たり前。“安くてウマイものにこそ文化がある”という言葉を聞いて深く頷いた。




上等なものを食べて舌ではウマイ!と感じても、それに高いお金を出したならば「そりゃあウマイだろうよ、高いんだから」と心の中でやさぐれるのは私が貧乏人だからだろうか?


「え!マジ?こんなウマイのになんでこんな安いのー!?」と言える時だけ心の底から「ウマイ!」と思えるのだ。




そんな理由からここ最近いちばん通ってるのが福岡の親不孝通りにある「○○いっぱい」という変な名前の居酒屋で、ほんとうに毎週行っている。多い日は一日に二回も行っちゃうほどハマってしまっている。




店内は一階はカウンターとテーブル席。二階は落ち着いた座敷の個室席がたくさん。三階は最大50人ほどの宴会場と、なかなか立派な居酒屋なのだが、とにかく安い。




お酒はビールもサワーも焼酎もハイボールもなんでも大体200円。メガジョッキで400円。ソフトドリンクなんかもっと激安だ。




飲み物が安いぶん料理が割高なのかな?と思いきや、ぶりぶりに脂の乗った厚切りのカンパチ刺身が8切れも盛り付けられて350円!ほぼ中トロな赤身トロが400円!もちろん福岡なので名物のゴマサバも新鮮でウマイ!




魚だけじゃない。「勇者の剣」と書かれたメニューをオーダーするとゲンコツくらいの大きさの鶏肉が8つくらい金串に突き刺さった片手では持てないほど超ヘビー級の焼き鳥が出てくる。通常サイズの焼き鳥10〜20本分は軽くあると思うがこれで500円とはバカげた価格設定だ。




メニュー数もめちゃくちゃ多いので、毎週行っても全メニュー制覇は遠い先のことだろう。個人的にいつも必ず注文してしまう超おすすめメニューが「懐かしのナポリタン」だ。居酒屋メニューでありがちなネーミングだし、ほんとに懐かしい味がするのかつい試してみたくなってオーダー。あまり期待せずに安っぽい味のナポリタンを想像しながら一口食べてみる。「ウマ!ほんとに懐かしいし!バリウマ!!」と思わず叫んでしまった。しかも200円というイカれた値段!




安くてウマイが山ほどあるのが福岡の居酒屋文化だが、この店は常軌を逸してるのですぐに潰れてしまわないか心配…。私は飽きるまで毎週のように通うだろう。


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TEXT ボギー




by a9records | 2018-11-17 05:42 | ボギー | Comments(0)